ロイヤルガーデン・皇居乾通りのお花見散策
天皇陛下の80歳を記念して、桜の季節に一般開放が始まった皇居乾通りの通り抜け。平成のお花見も今年が最後なので、記念ということもあり散策してきました。両側にずらりと桜並木がある、というところではないですが、普段は立ち入ることのできない皇居内でお花見ができますし、旧江戸城の石垣や歴史を感じる門塀と桜の組み合わせを見ることができます。
散策ルートは皇居外苑にある坂下門から入り、乾門か東御苑へ抜ける南から北に向かう約750mの一方通行。セキュリティチェックを受けたら、この坂下門から皇居内に入ります。
少し歩くと左側に分かれる道があります。左カーブした道の奥に一部が見える建物が宮殿。一般参賀などが行われるところで、入口には警察官が警戒についていました。
さらに進むと大きな広場に出ます。左端の建物が宮内庁の庁舎。この辺りは広いのですが、乾通りは先に進むにつれて道幅が狭くなっていきます。
右側に目を移すと、石垣の上に櫓が見えます。これは「富士見櫓」、旧江戸城から現存する建物で、火事で焼失した天守の代わりに使われていたそうです。
右手蓮池堀の奥には本丸の石垣があり、桜とのコラボになります。
左側に「蓮池参集所」という建物があります。皇居に勤労奉仕する方々の待機場所のようです。
蓮池堀に沿って進みます。この辺りで日差しが出てきました。乾通りは桜の木がそれほど多いところではないのですが、松やモミジなどもあり、秋にも紅葉散策に一般公開されています。
左手に「局門」という門があります。お局さま…とは関係があるのでしょうか。奥には倉庫があるようです。
道沿いに門長屋が続きます。歴史を感じる焦げ茶色の壁と桜の組み合わせがいいですね。この建物は江戸時代、警備に当たる武士の待機場所だったとか。。。
右手石垣の上に、富士見多聞が見えてきます。こちらは白い壁と桜の組み合わせに。
さらに進むと左手には道灌濠があります。最初にこの地に江戸城を築いた、太田道灌の名前が付けられています。
道灌濠を過ぎると、道は乾門か皇居東御苑への2つに分かれます。どちらに進んでも後戻りはできないのですが、乾門から皇居の外に出てから東御苑には進めるので、まっすぐ乾門に進むことにします。
奥に乾門が見えてきました。写真では判りにくいですが、ここから先は緩やかな上り坂です。
右手は乾堀が広がります。乾門付近はスペースも広がってきて、桜の本数も増えてきます。
乾門の手前まで来ました。この辺りは両側に桜の木が並んでいて、お花見散策もいよいよクライマックスを迎えます。名残惜しむ人が多く、なかなかの混雑ポイントになります。
おつかれさまでした、出口の乾門です。入口になった坂下門よりは小さいですが、黒くて重厚感があります。この門は明治になってから、西の丸から現在地に移設されたそうです。
ここを抜けると、先には北の丸、千鳥ヶ淵、右に行くと東御苑に行くことができ、まだまだお花見できるスポットが続くのでした。
Location:皇居乾通り
東京メトロ千代田線 二重橋前駅 下車2019.03.31 撮影
2019.04.20 UP