無いものねだり

発想の原点

「夏」に対する憧れ。大空や、宇宙に対する憧れ。最近の作品は特にそういうものの影響を強く受けています。もちろんそういったものが好きだから・・・と言ってしまえばそれまでかもしれませんが・・・
あえて分析をすると、それらは現状ではオレの周りに無いか、若しくはあっても乏しいから、それに対して欲を張っているのでしょう。Camelliaの作品の原点は、無い物ねだりなのです。

無いものとは?

なぜ欲を張るのかって?現状では満足していないからです。これはCGだけに限らないのですが・・・常にもっと上を目指すことが原動力となり、そこそこの結果を残してきたのでしょう。
逆にそこにあるもの、何もしなくても手に入るもの(雪など)は、少ないはずです。どんなものか知っているだけに、イメージしづらいのかもしれないですね。
そういうのって、誰にでもあることじゃないですか?たとえば、異性に対して安らぎを求めることだったり、お腹が空いていたら食べ物を欲しがったり・・・ そういった、誰もが持ってる欲求と同じように絵を作っているから、受け入れる人も多いのではないかと思います。

どこまでも続く・・

一度現状に満足してしまうと、たぶんそこでCGアーティストとしてのCamelliaの成長は止まってしまう。そんな気がするのです。
憧れをいつまでも持ち続けて、それをわかりやすく綺麗な色や形に変えること。それを光という形で目を通して他人の心に届けること。それが、自分らしい生き方に思えてきます。
いつまでも走り続けなきゃいけないのだろう・・・きっと、休めるのはオレがこの世を去る時かも知れませんね(^^;)

2000.12.15 UP