基本編 色の3属性

中学校などの美術の時間に、「色相環(しきそうかん)」という言葉を聞いたことがあるでしょう。その名のとおり、色をリング状に配したものです。実はこれ、色を綺麗に使い分ける上で、非常に重要であり、便利なモノなんです。

左側にあるのはその代表的な例で、カラーピッカーのHSVと同じものです。たいていのCGソフト等には、色を選択する画面でこういったものが表示されます。ですから、これを頭の中にたたき込む必要はないと思います。
この円の外側のふちをぐるっと赤~緑~青~赤と続く部分を色相といいます。虹色ですね。
この色相環で、1色を基準に左右合計120°(例えば黄色を基準にすると緑から赤)を類似色相と考えてください。これはオレ自身よく使いますから、考え方だけ覚えてください。きっとお役に立つはずです。また、180°離れた(向かい合った)色同士を補色と呼びます。この補色同士を混ぜ合わせると、色みのない無彩色になります。

今度は中央に近付くほど色みの無くなるHLSの色相環を用意しました。この場合の中央に近付くほど色みが無くなり、外側に出るほど色みが強くなる度合いを彩度(純度)と呼びます。例えばオレンジの場合、中央に近付くほどオレンジ~灰と変化していきます。↓

3属性の最後は明るさです。これはどの色相・彩度にも当てはまることで、白から黒へと変化してゆく色の明るさの度合いを明度と呼びます。ここでは赤の明度をを例に挙げます。黒~赤~白と変化していくのがお分かりでしょう。白に近付くほど、明度が高くなります。