雪のかげ
日が落ちると・・
夕暮れ時って、空が真っ赤になりますよね。更に暗くなると藍色の空になります。影の色も昼間は太陽が照らしているので黒っぽいですが、夕方からちょっと変わってきます。
そして、普段はあまり気にしませんが、雪に落ちる影の色ってちょっと違ってくるんですよ。
白いカンバス
っというのは、たいてい影は何か色のついた物体に落ちますよね。草むらだったり、砂浜だったり、アスファルトだったり・・・
ところが、雪は白なので、影の色がわかりやすいのです。例えば朝や夕方の雪原の写真を見たことあるでしょう?雪は白じゃなく、周囲の色にあわせて赤く染まっています。そして雪は特に周囲の光を反射しやすいため、影の色も真っ黒にはならないんですよ。
夕方なら影の部分も空の赤い光を反射して、やや赤っぽく見える。そして、雪の影に色があるのは早朝や夕方だけじゃないんです。
青い陰影
天気が良いと、空が青いですよね。そう、その色も雪は反射しています。そして影の部分は太陽光が入らず、青空だけを反射してるので、「青い影」になるんですよ。
ところが写真を撮ってみると、なかなかそうは見えません。おそらくホワイトバランスの関係なのでしょう。そこで、ホワイトバランスをデイライト固定にして撮影した写真を用意しました。右の写真をご覧下さい。これは北海道余市町で晴天の日に撮影したものです。
山の影が落ちている部分と直射日光がさしている部分を比べて下さい。明らかに「青い影」でしょう?雪はその時の空の色に影響されやすいのです。
イラストはともかく、3Dで、この青い影を表現するのは難しいのではないでしょうか。かく言うCamelliaもShadeで挑戦していますが、いまだにこのワザを確立できていません。誰かいい方法あったら教えて下さい(笑)。
2000.01.30 UP