ベストな選択
2年前に、
東京に出てきた時に選択肢にあった職業は、
デザイナーや、コンテンツマネージャーなど、
パソコンに携わる仕事だった。
講師と言うのは全く考えてもいなかった。
もちろん教えるからには、
それなりの知識も実績も必要なので、
当時では到底無理だったかも知れない。
でも、ほぼしっかりと勤務時間も決まってるし、
収入も安定する。
今思うとこれは、
本当に現時点でベストな選択かも知れない。
数年先、また見直す時期がくるかも知れないけど、
講師経験はきっと役に立つはずだ。
今の判断が間違いじゃ無かったことを証明するために、
これからも頑張っていこう。
新しい旅立ち
4月3日でとつぜんの今の仕事の退職。
その裏には、
もう1つの事情があるのです。
実は翌4月4日から、
専門学校でCG・マルチメディアの講師として働くことになりました。
デザイナーとしての現役は引退、
後進の指導・育成にあたることになるのです。
この道なら自分の製作活動にも、
今までよりは時間がさけることになるでしょう。
まぁ、そううまく行くかどうかはわかりませんが・・・
オレなりに考えて、
そう決断したのです。
実際に仕事の内容など、
話しを聞いてみると、
むしろオレが勉強しなきゃいけないことがたくさんあります。
まだまだ落ち着ける状態ではないですが、
数年後のことを考えると、
このタイミングで業界変えるのが一番いいでしょう。
MoonsetBeach
今年初めての発表となった作品、
MoonsetBeach。
既に2年前の今頃から製作していたので、
決して新作というわけでも無い。
お蔵入り予定だった作品です。
当初は海に映る月を絵にしてみようと、
動き出したものでした。
構図もぜんぜん違ったし、
3Dも使わないで、
コラージュだけで仕上げる予定だった。
その後2転3転して、
最終的にはイルカまで登場して、
構想とは懸け離れた絵になってしまったのです(ーー;)
クリスタルアートになる予定じゃなかったのだから。
思い通りに作るのって難しいですね。
夢は見るもの?叶えるもの?
夢は見ているうちが、
花かもしれない。
叶えたところで、
そこには厳しい現実が待っている。
それを目の当たりにしても、
乗り越えてゆける人もいる。
挫折して去ってゆく人もいる。
乗り越えようと言う強い意志があるかどうか。
既に自分の目標とのズレを、
薄々勘付いていたので、
敢えてこれを続けようとも思わなかった。
それでも夢は見続けようと思う。
叶えてゆこうと思う。
今はあの頃と違う夢がある。
さよならデザイナー
「18の夢」という支配人室のコラムに書いた、
デザイナーへの憧れ話。
実現したのは12年後の30才の時だった。
今思うとあの頃憧れていたものは、
ここには無かったのだ。
当時憧れていたものは、
インダストリアルデザインで、
商業広告とは違っていた。
12年の歳月でデザイナーからアーティストへと、
自分の目指す道は変わってゆき、
デザイナーという言葉に対する憧れだけが、
残っていたのかも知れない。
このまま、
デザイナーとして1人前になるのを目指すか、
やはりCamelliaというアーティストとして生きてゆくか。
この2つの岐路に経った時、
迷わず答えは決まった。
残る時間は、あと1週間。
オレがデザイナーでいられるのは、
4月3日まで。