ミチカネ
2024.05.05
今年の大河ドラマ「光る君へ」は、
過去2番目に古い時代を題材として取り上げた、
今から1000年昔の話。
400年前だった「どうする家康」よりも
格段に古い時代になりますね。
1話からずっと見てきて今日で18話までが放送されましたが、
熾烈な権力闘争があった時代とは言え、
戦国時代に比べると大人しい印象があります。
それでも亡くなっていった人物は多く、
物語上で大きいのは、
ちやは(まひろの母)、直秀、藤原兼家、藤原道隆。
そして今日の放送では藤原道兼が亡くなりました。
この玉置玲央さん演じる次男の「藤原道兼」は、
1話で主人公の母を惨殺したり選民思想を持っていたりで、
いきなり視聴者の反感を買っていたのですが・・・
父の指示のままに汚れ役を買ったり、
それでも後継者には指名されず荒れていたり、
妻子にも去られてしまったりで、
少しずつ同情を集めていったように思います。
三男である弟の藤原道長に諭されて政務に復帰してからは、
「汚れ仕事は俺の役目」と進んで悲田院に行くなど、
弟を気遣う様子も多く見られ、
ヒール役だったはずがいつの間にか視聴者を惹きつけていました。
悪人から善人に変化していった道兼は、
善人から悪人に変化していった長男の道隆とは対照的。
そして道隆の死後、
ついに念願叶って関白に指名され、
民のために良い政を行おうとしていた矢先、
病に倒れて亡くなってしまいました。
いわゆる「七日関白」。
ああ、なんとあっけない・・・
これにはさすがに同情してしまいましたね。
いい脚本です。