スーパー北斗
2022.09.30
9月30日をもって、
北海道を走る特急「北斗」に使用されてきた、
キハ281系という車両が引退になりました。
青1色の先頭部、
JR北海道初の振り子車両、
函館札幌間を30分短縮して2時間59分で走破するなど、
登場当時の衝撃は大きいものでした。
それまでは列車名が「北斗」でしたが、
このキハ281系で運行する列車には「スーパー北斗」という名前が与えられ、
世紀末救世主伝説的な雰囲気も持つように・・・
特急「北斗」は何度か乗ったことがあり、
キハ183系、キハ281系、キハ261系の3世代乗っていますが、
最高速度が130kmで、
カーブでも車体を傾けて高速で通過する振り子車両の281系は、
11年前に一度乗っただけでした。
その後はJR北海道でも事故が多発した時期があり、
高速運転は影を潜めて、
新しい振り子車両の開発も中止になるなど、
大きく方針が変わってゆきました。
後継車両のキハ261系は車体傾斜装置も無いため、
函館札幌間は3時間30分以上かかるようになり、
キハ281系登場以前に所要時間も戻ってしまいました。
今後、スピードアップに向けた挑戦の時代は来るのでしょうか・・・
この車両の引退は、
1つの時代の終焉を物語るものになりました。