さよなら、急行「はまなす」
2016.03.22
広い北海道内には、
たくさんの夜行列車が走っていました。
1988年ごろの札幌起点では、
稚内行の急行「利尻」、
網走行の急行「大雪」、
釧路行の急行「まりも」、
青森行の急行「はまなす」、
函館行の快速「ミッドナイト」。
利尻とはまなすは同じ時刻に札幌駅を発車するので、
途中の白石を過ぎるあたりまで仲良く並走していたものです。
これらの列車はいずれ夜行バスに代わっていき、
次々と姿を消していきました。
ただ、津軽海峡を越える青森行のはまなすだけは、
代わりのバスが無いことと、
もとは青函連絡船の深夜便に代わる列車で、
東北新幹線と乗継で札幌や東京に朝早く着くことができる利便性から、
今まで残っていたのですが…
とうとう、この列車も廃止になってしまいました。
最近でも需要は高く、
多いときには12両ぐらいまで増結されていたのに。
北海道新幹線の開通によって、
青函トンネルを通せなくなるというカシオペアと同じ理由だったのですが、
ニーズのあるサービスを一方的に廃止することは、
JRにとってもマイナスなのになぁと思うこのごろです。
しかも、
新幹線がまだ通らない函館から札幌の区間に代わりの列車が設定されないので、
北海道と本州を夜行列車で移動する手段はこれで完全になくなります。
以前の快速ミッドナイトのような列車を用意し、
始発や最終の新幹線と接続してくれたら、
まだまだ利用する人は多いと思うのですが、
残念ですね。