3月13日と「北斗星」
2015.03.13
1988年3月13日、
青函トンネルが開通しました。
その日から上野と札幌を直通で結ぶ寝台特急、
「北斗星」が走り始めました。
折からの開通ブームに加えて、
個室寝台に代表される豪華な設備、
8000円のディナーなどから人気の的となり、
最盛期には北斗星3往復+エルム号1往復まで発展しました。
2015年3月13日。
青函トンネル開通からちょうど27年が経った今日、
その北斗星の最終列車が上野と札幌駅から発車しました。
奇しくも、同じ3月13日。
北斗星は4月から8月まで、
臨時列車として運行が続きますが、
定期列車で上野から札幌まで、
乗り換えなしで移動できる唯一の移動手段は失われてしまいました。
青函トンネルの主役は寝台特急から北海道新幹線へと
バトンタッチされます。
その北海道新幹線が札幌まで延伸される、
15年くらい先までは、
どこかで乗り換えを強いられます。
短時間で移動できることが、
それほど大事なのでしょうか。
時間をかけるということは、
贅沢なことになってしまったのでしょうか。
最後のブルートレインも消え、
青い流星は完全に過去のものになってしまいました。