回遊魚
2004.10.28
絵画やアートは、
音楽や文学に比べて、
時間軸での継続性が短い。
5分の音楽は聞き終わるまで5分かかるし、
1000文字の文章を読むにはそれなりの時間が必要。
しかし目に一瞬で全てが飛び込んでくる絵画などは、
拘束する時間が短いでしょう。
例えば3つの部屋があって、
1つめは10枚の絵画が飾ってあり、
2つめは10曲のCDが聞けるようになっており、
3つめは10冊の本が置いてある。
どの部屋がいちばん滞在時間が長く、
どの部屋がいちばん短いと思うでしょう。
やはり10冊の本を読むには時間がかかり、
10枚の絵は短い。
この美術館は絵の美術館。
頑張って制作しても滞在時間は短いものなのだ。
それでも常に人を引きつけるには、
新しい絵を描いていかなきゃいけない。
アーティストは「回遊魚」のようなものなのだろうか。