父の写真
2009.11.03
9月に父が亡くなった際、
遺影に使う写真を選んで葬儀屋さんに渡しましたが、
母の第1希望だった写真は斜め向きであったり、
眼鏡が反射してたり服を変えるのが困難など言われて、
母の第2希望の写真にしました。
その写真は数少ない母が撮った父の写真で、
僕もそれがいいと思っていたのですが…
加工されて祭壇に飾られた写真を見て、
母が「違う人に見える」と。
確かに父なんだけど、
画像加工をする人はほんとうの顔を知らないわけで、
流れの中で限られた時間で拡大してゴミを取って、
背景切り抜いて補正して…なので無理もない。
そこで「僕が用意する」と、
母の第1希望だった写真を持って東京に戻ってきたのです。
それから1ヵ月、
ようやく父の写真ができました。
僕の過去の年賀状や、
コンテストの目録などを大切に飾っていてくれた父なら、
僕の作品として作った父の遺影を、
きっと喜んでくれると思います。
10日後の四十九日に故郷に持っていき、
飾らせてもらう予定です。