知覚編 目のしくみ

スキャナーやデジカメを持ってる人は、どのような原理で画像を取り込んでいるかご存知な方も多いでしょう。これらには各色ごとにCCDセンサーが色を感知し、情報を送っています。人間の目もこれと似ています。違いがあるとすれば、第4のセンサーが目の中にはあるのです。それは、暗いところで明暗のみを感知するセンサーです。

普段目に見えている光景は、目のレンズ(水晶体)から光が入り目の奥にある網膜に映ります。この網膜に、4種類のセンサーがびっしり並んでいるものと考えてください。大きくわけるとRGB3色を感知するすい状体と、明暗のみを感知するかん状体に分けられ、光は電気信号に変えられます。
デジカメの原理と近いです。デジカメもレンズを通して光を集め、CCD画素に映して読み取ります。このCCDの役目がすい状体にあたるわけです。ただし、カメラの場合は暗いと何も映りませんね。ストロボなど光が必要になります。人間にはストロボがない!
そこで暗いところで働くのがかん状体です。明るさのみ感知する役割で、色は見えません。暗闇で、ぼんやりと見えるものに色をほとんど感じないのは、このかん状体が機能していて、すい状体はほとんど機能していないからです。

さて、電気信号に変えられた情報は、その後視神経を通って大脳の視皮質に送られ、目の前に広がる空間が初めて認識できるのです。
ここで1つ不思議なことは、最初はの3色で認識していたはずの色が、この電気信号が伝わる過程の途中での4色のデータに変わっているようなんですね。このへんのズレが、ひょっとしたら実際の光学的な色と、人間が感じる心理的な色の違いを生み出しているのかもしれませんね。

検定などの取得を考えていなければ、この名前などを覚える必要はないでしょう。ただ、そういう仕組みであることをおわかりいただければ・・・・