音階の色

色彩と音楽

実は、Camelliaはあまり音楽は得意では無いです。ゆえに、あまり音に関するコラムは書くことは無いのですが・・・・今回は敢えて、そこに話題を持って行きます。
音と色。耳と目による聴覚と色覚。一見関係ないようにも思えますが、その2つを結び付けた人がいたのです。

音階の色

では、さっそくですが、作曲家など3人が色と音を対応させたものを、表にまとめてみました。色付きだとわかりやすいですね。

音階 ラングフェルト スクリャービン コルサコフ
レ♭
ミ♭ 柔らかい青・濃い青
黄金色・太陽光 純白 輝きのある青
ファ ピンク・りんご色 暗い赤
ファ♯ 青緑
ソ♭ 緑々青
明るい青・明るい空色 バラ色がかった紫 茶と緑の中間
冷たい黄・明るい黄 バラ色
シ♭
銅色 白っぽい青 暗い青・鉄色

一部共通点があるか、近い色になっている部分はあるものの・・・結果は、3者3様で、まとまりの無いものになっています。やはり人それぞれに音階から受けるイメージは、違うのでしょうか。冷たい色=青、暖かい色=赤といった、お決まりのものは無いようです。

「音色」

ところで、日本語には音の色、「音色(ねいろ)」という言葉がありますよね。色彩の色じゃ無く、音質というか・・・音の特性のことを表しています。おそらく色彩のように無限の種類がある、という意味もあるのかもしれません。同じ音階でも、音色は千差万別ですから。
「音色」って、とてもいい表現だと思いませんか? 色と音を対応させた人、1人1人が同じ音階の色をイメージしていても、その音階を奏でていた楽器の音色の違いが、上の表のようにカラフルに現れたのではないでしょうか。
同じ「ソ」でも、頭の中で想像していた楽器は、3人とも違っていたのかもしれませんね。

2001.04.26 UP